日本リーグ観戦記(7)日本リーグ観戦記(6)へ戻る日本リーグ観戦記(7) 三洋電機対ヨネックス 第一シングルス 廣瀬(三洋電機)対米倉(ヨネックス) これが事実上の優勝決定戦の大一番。ヨネックスは松田・赤尾が控えているので、次のダブルスは絶対勝つ。そのため、両チームにとって、この試合で全てが決まる。 この試合の前、全日本総合選手権では、決勝でこの二人が対戦。そのときは米倉が廣瀬を下し、日本一となった。 廣瀬にとっては、これが雪辱戦。日本ランク1位の面目にかけても、連敗だけはしたくないところ。一方米倉も、久し振りの日本チャンピオン。永らく君臨していたが、新興の廣瀬に我が物顔をされるのはしゃくなはず。引退するにはまだ早い。意地と意地のぶつかり合いか!好試合を期待する。 第一セット 長いラリー cu, h hm 後cutミス h sm cm cut+s クロスカット 廣瀬 0,1,2,3’ 3,4 4’ 4,5,6’ 6’ 6’ 6’ 6’ 6’ 6,7’ 7,8’ 8’ 8,9,10,11 米倉 0’ 0’ 0’ 0’ 0’ 0’ 0’ 0’ 0,1 1’ 1’ 1,2’ P サーブミス クロスカット s+h+r+s+p スマッシュミス rm 第一セットは廣瀬(三洋電機)が奪取。今日の廣瀬はスピード抜群で、フットワークも安定。男子の佐藤同様にホームポジションに常に戻れるため、スマッシュ等を打ち、前でのヘアピン合戦になっても甘くなれば、プッシュ。 相手のロブが浅くなれば、スマッシュを決めていた。また、相手がドリブンで追い込んだと思っても、ラウンドできっちりと大きく返し、しかも右足を大きく前に出している。これでは、さすがの米倉も攻める所がない。そして今日一番さえていたのは、カット。特にクロスカットが冴えていたようだ。長いラリーから、何処に打つかわからないようにして、同じフォームでカットを打つ。これが相手には一番きいていた。 そうこうするうちに、米倉にあせりが生じ、ミスが目立ってきた。サーブ権は奪うものの、得点が伸びず終わってみれば11対2で廣瀬の完勝。 第二セット h+r+S フェイントヘアピンとみせて攻撃ロブ P h p dm h+p hm 甘いドライブをスマッシュ 廣瀬 0’ 0,1 1,2,3,4’ 4,5’ 5,6’ 6,7,8’ 8,9,10,11 米倉 0,1’ 1’ 1,2’ 2,3’ 3’ 3’ S pm c hm s c 第二セットも廣瀬が11対3で米倉をこのセットを取り、ストレートで勝利。この瞬間に三洋電機の日本リーグ優勝が決定した。 このセットも廣瀬の勢いは衰えない。おもしろいようにショットが決まる。相手にスマッシュを打たれても、教科書通りのクロスのショートに誘い、ヘアピン合戦。 そこでも、この日フットワークにすぐれた廣瀬が優位に試合を進め、プッシュ、スマッシュ等を連発。 10点目にはなんと、フェイント。ヘアピンとみせて低いロブ。これを米倉とれず10点目ゲット。11点目も甘いドライブをスマッシュ。あっとゆうまに試合終了。力の差はさほど感じないが当日の勢いの差が試合にでたようだ。 廣瀬:右足が大きく?前に出ている。 日本リーグ観戦記(8)へ続く |